繋ぐ、広がる、明治屋。
長く続く事業を継承しながら、新たな事業への挑戦も行ってきた明治屋。
過去から現在へと大切に繋いできた事業と、
時代の変化の中で生まれ成長した事業があります。
伝統と革新こそが明治屋の強み。
現在の明治屋を支えるさまざまな事業の誕生と歩みをご紹介します。
「明治屋の経営理念」
「行動目標」
明治屋はその時代の変化に応じて、
お客さまの期待以上の商品・サービスを
提供し続けていきます。
船舶事業
世界各国で食料、
飲料品、船用品を納入
納入先となる船舶は
多種多様
船舶納入(シップチャンドラー)は明治屋の創業事業です。創業者・磯野計(いそのはかる)のフロンティア・スピリットを今も大切に、国内主要港はもとより、海外ではシンガポールをはじめ世界各国において食料、飲料品、船用品の納入を行っています。納入先となる船舶も多種多様で、日本最大の豪華客船「飛鳥II」をはじめ、環境に優しいクリーンエネルギー液化天然ガスを運ぶLNG船、タンカー船、コンテナー船、バラ積み船、官庁船へも納入を行っています。また、船舶納入に留まらず、同業社への免税品(酒、煙草、肉類等)の卸売り、海外プラントなどへの日本食品の輸出など、お客さまのニーズに応えるための事業展開をしています。
船舶事業部で
働く魅力
- 官庁船、タンカー船、LNG船など幅広い船舶への納入業務を通して、日本の海運を支えている。
- 海外からのクルーズ船などが増加しており、食材を通じて日本の魅力を海外へ紹介できる。
- 英語力を生かしてグローバルに活躍できる(入社時に英語が話せなくてもOK)。
MY坊やコラム
創業者 磯野計って
こんな人
明治屋の創業者である磯野計は、東京大学卒業後、三菱第一回ロンドン給費留学生としてロンドンで商業を3年間あまり学んでいるんだ。1884年に三菱が発注しグラスゴーで建造された「横浜丸」のパーサーに就任。ロンドンから日本に戻る2ヵ月の間に、各国の港で船舶への納入実務を学んだんだって。帰国後の1885年に横浜で船舶納入業を開始し、明治屋を創業したんだよ。
小売事業
ワクワク感に応える。
大切なのは
人に寄り添うサービス
業界内で大きな反響を呼んだ
新しい取り組み
昭和2年に明治屋が横浜でオープンした「日本屋」は、食料品全般を取り扱う日本初の食品チェーンストア。お客さまが買い物用のキャリアーに商品を入れ、レジで代金を支払うスタイルを初めて取り入れた終戦後に展開したOSS(オーバーシーズ・サプライ・ストアー)。手作りのできたてのおいしさを追求しデリカテッセンとベーカリーが一体になった「デリベイク」。新しい試みは業界内でも大きな反響がありましたが、合理化や効率化を進めながらも、明治屋が常に大切にしてきたのはお客さまに寄り添うサービスです。スタッフ数を減らす方向に進んでいる小売業界にあっても、明治屋は対面接客をおろそかにすることはありません。「美味しいものが見つかるはず!」というお客さまのワクワク感を、常にお客さまの近くでサポートします。
明治屋ストアーで
働く魅力
- 対面接客を大切にする風土。お客さまのご要望を直接伺う温かみのあるサービスが提供でき、お客さまに特別な体験を味わっていただける。
- 食通のお客さま、明治屋に高い期待を持っていただいているお客さまへの提案や対話を通じて、商品だけではなくサービスも含め、食のプロフェッショナルとして成長できる。
- 歴史の中で培われた確かな品質を見る目により、「いつも いちばん いいものを」お客さまに提供できる。
MY坊やコラム
人気の明治屋ストアー
推奨品、その第1号は?
「明治屋ストアー推奨品」は、小売事業本部が信頼できるメーカーとのコラボレーションで開発した商品なんだ。RECOMMENDED明治屋ストアー・ハウスマークが目印だよ。第1号の商品は平成20年に発売された「佐藤海藻の塩蔵わかめ三陸産」。「わかめ」が最初ってちょっと意外でしょ?今ではカレー、シチュー、スープ、麺類などのレトルト食品、フリーズドライフーズ、調味料、乾物など、高品質でリーズナブルな商品がそろっているよ。
商品事業
日本の食文化の
多様化に貢献してきた
MYブランド
缶詰業界で初の
グッドデザイン賞を受賞
明治屋といえばジャムといわれるほど、高い人気と知名度を誇る「MYジャム」。日本にも欧米並みの豊かな食生活を普及させようと努めてきた明治屋ですが、とくに朝食の大切さに注目し、世界の一級品に負けない高品質なジャムを作ろうと明治44年に発売したのが「MYジャム」です。信州の良質なイチゴを原料にしたイチゴジャムは人気を博し、現在も明治屋を代表する看板商品として愛され続けています。「MYブランド」が飛躍的な発展を遂げたのが、日本の食文化が欧米型へと移行し始めた昭和30年代。明治屋はジュース、ピーナッツバター、コンビーフなど、欧米風の食事に欠かせない食品を「MYブランド」として次々に発売し、日本の食文化の多様化に大きく貢献しています。平成25年には「MYコンビーフ スマートカップ」がユーザビリティの大幅な向上という新たな価値の創出を高く評価され、缶詰業界で初のグッドデザイン賞を獲得しています。
ワイン、ウイスキー、
食料品だけではない原材料輸入へのこだわり
明治41年ごろから、明治屋はフランス・J.J.モルチェ社のワインを日本で一手販売しています。現在、外国産のワインは商品事業本部で輸入を行っており、高品質で魅力ある商品の輸入は常に高い評価を受けています。ワイン、ウイスキー、調味料など海外の高品質で魅力ある商品を輸入販売する明治屋ですが、原材料の輸入にも力を注いできました。関税が高かった昭和30~40年代に、食肉加工メーカーへハムやソーセージの材料となる牛・豚肉の輸入を行ったり、最近では国内ウイスキーメーカーへの麦芽の輸入を行い、人気の高いジャパニーズウイスキーの製造や輸入に貢献したりと新たな取り組みにも挑戦しています。海外の生産者との間に築いてきた信頼関係があり、良いものを見抜く担当者の確かな目があるからこそ、国内メーカーの高い信頼を得ているといえるでしょう。
商品事業部で
働く魅力
- 明治屋ブランド商品の開発・製造や、海外の酒類・食品の輸入に関わり、世界中の「いいもの」を多くのお客さまに知っていただける。
- 大きな裁量をもって国内外のメーカーと取引でき、その頑張りが数字となって現れる。
- 時代に合わせた商品の開発やリニューアルにより、長く愛される商品を生み出せる。
MY坊やコラム
100年続いた
情報誌『嗜好』
明治41年(1908年)に明治屋が発行した月刊機関誌『嗜好』は、休刊を挟みながらも平成20年(2008年)まで、なんと100年も続いたPR誌なんだ。朝食文化を広めたり、食に留まらず豊かに暮らすための情報を発信したり。文化生活や教養面に力を注いだ内容から、コレクションとして保管する人もたくさんいたんだよ。
工業製品販売事業
工業製品販売で
日本のものづくりにも貢献
米国チェスタートン社とともに発展
明治屋の工業製品輸入の歴史は古く、明治20年代には工業国に移行しつつあった日本の発展のために、必要となる機械や鋼材の輸入を行っていました。JR津山線の橋梁には、現在も当時の「磯野商会」が輸入したプレートガーダーが使われています。昭和51年、明治屋と同じく船舶納入業を祖業とする米国チェスタートン社と販売代理店契約を結びました。現在は世界的な工業用シール製造メーカーとして高い評価を受けるチェスタートン社ですが、当時は気密性が重要なスクリューで使用されるメカニカルなシール材などを陸上でも展開しようとしており、さらにアジアでの販路拡大を目指す戦略に明治屋がマッチ。WIN-WINの関係で発展を遂げてきました。日本の産業を支える大手メーカーの生産現場。その設備におけるメンテナンスや改善提案で、明治屋は生産効率向上をサポートする役割を担っています。明治の時代から現代まで、明治屋は日本のものづくりにも大きな貢献を果たしています。
工業製品販売事業部で
働く魅力
- 自動車、化学、製鉄、製紙、食品など日本を支える大手メーカーの現場に立ち会い、課題解決に貢献ができる。
- 米国の最新技術に常に触れられ、お客さまへの提案に取り入れることができる。
- チェスタートン社製品を導入し生産効率をアップすることで、生産コスト削減や安定操業に貢献できる。また、長い目で見ると省力化や省エネルギーを実現し、消費電力やCO2排出量の削減ができるため、環境への負荷を減らすことができる。
MY坊やコラム
米国マサチューセッツ州
本社で海外研修
チェスタートン事業部の社員の多くは、アメリカ本社での研修を受けているんだよ。実際の製造工程、現地の取り組みなどを自分の目で見られるから、自信を持って製品を紹介できるんだね。僕もアメリカで研修したいな。
レストラン・ファストフード事業不動産事業(本社管理部門)
安定の不動産事業、
ファストフード事業は
積極的に展開中
50店舗出店を目指す
KFCフランチャイジー
明治屋はレストラン事業でも業界に新しい息吹をもたらしています。明治40年に東京丸の内で開店した「中央亭」は「超一流のフランス料理店」との高い評価を受けました。「中央亭」の味は、現在は広尾の「シェ・モルチェ」や「京橋モルチェ」に受け継がれています。高度成長期に急拡大したフードサービス業界。直営ストアーのスペース有効活用や集客効果、先進外国企業のマネジメントシステムを経営に反映させるメリットも期待され、昭和47年、株式会社メデイ(現・株式会社明治屋フードサービス)は日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)とのフランチャイズ契約を締結。同年、名古屋に第1号店である栄店がオープンしました。明治屋フードサービスでは、中長期目標として50店舗まで事業拡大を目指しています。明治屋の事業としては本社管理部門の不動産事業も重要な役割を担っており、好立地の不動産収入は明治屋運営の安定基盤となっています。
MY坊やコラム
京橋の観光スポット?
明治屋京橋ビル
明治屋京橋ビルは、中央区の指定有形文化財なんだ。民間で初めて地下鉄駅と一体化計画・施工された、現在も残る最古の貴重な歴史的建築物なんだよ。イタリア・ルネサンス様式の秀逸なデザインが美しいよね。歴史を知って観光で訪れる人もたくさんいるんだよ。